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参院選では民主党が勝ったのだが…

今回の参院選では民主党が得票を伸ばし野党が過半数を超えたようだが,これが衆院選に繋がらなければ,また,繋がった所で与党の圧勝に終わればまったく無意味な結果だろう.

今回の選挙結果は「年金問題」は無論のこと,特に地方での民主党の伸びを見ると「地方と都市部の所得格差の拡大」も大きな影響を与えたと考えられる.しかし,果して現在の民主党にこれらの要求に答えていくだけの力量があるとは考えにくい.年金問題に関しては財源を税金で賄うと標榜しているようだが,その果てに待っているものは増税,特に最も課税しやすい消費税の増税に傾くことは必至だろう.地方と都市の格差にしても,基本的に農林水産業に傾斜している(と言ってもそれも崩壊寸前だが…)地方に新たな産業を誘致して雇用を促進するなど,人件費を可能な限り削減することを指向する現代ではとても不可能と言わざるを得ない.民主党はこれから「年金」,「地域格差」,「憲法」と様々な重責を負うわけだが,肝心の衆議院では与党が圧倒的多数を保っているのだから口数が増えるだけで何のプラスにもならない.

と,なると今回の選挙で地方で民主党が伸びたのも「公共事業を持ってこないセンセイに灸をすえる」程度の意味合いしかないのかもしれない.

by buchi1201 | 2007-07-30 22:52 | 日記