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位相コイルを作りなおす(追記)

休暇中に作った軽量2エレHB9CVのSWRが1.7と妙に高かったので、原因は恐らく位相コイルにあるのだろうと目星を着け、コイルを作りなおすことにした。
はじめに、アンテナ・シミュレーションソフトのMMANA for Windowsで、このアンテナの位相コイルのインダクタンスを最適化してみるとおよそ0.23μHになったので、この値に合わせてコイルを試作する。いろいろ試しているうちに机の上がこんな状態になってしまった(笑)。

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アンテナアナライザMFJ-269は、説明書によるとインダクタンスも計ることができるとのことなので、怪しげなブロープを作って測定しながらコイルの試作を続けると、φ1mmのスズメッキ線でコイルを直径30mmのフィルムケースに5回巻で概ね0.22〜0.23μHになったので、これを取り付けることにする。ビニルテープでスズメッキ線を固定したりしているとインダクタンスも変化していくが、最終的にはおよそ0.2μH程度になった。

ちなみに前のコイルのインダクタンスを測定すると0.54μHで、このデータを使ってアンテナのシミュレーションを行なうとSWRは1.57となった。実測値と計算値は近似していたので、やはり原因はコイルにあったようだ。

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コイルの取り付けはこんな感じ。給電部も同じ作りだが、エレメントを樹脂パイプに固定するビスが給電用の端子を兼ねるようにしてある。これで、アンテナの実測がどの様になっているか確認したいところだが、さすがに夜中なのでこれはまたの機会に…。

位相コイルを作りなおす(追記)_b0027830_0182914.jpg


8/20追記:
位相コイルを作りなおした軽量HB9CVですが、会社にアンテナアナライザと一緒に持ちこんで昼休みに事務所の屋上で測定してみたところ、50.16MHzでSWR2.1に!(笑)。悪化してるじゃ〜ん!

by buchi1201 | 2005-08-19 00:18 | 無線